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Raspberry Pi制御のフィルムスキャナーを自作——映画フィルムをデジタル化するプロジェクト

Raspberry Piを使用した自作のフィルムスキャナーを使って映画フィルムをデジタル化するプロジェクトをRaspberry Pi公式ブログが紹介した。

「Gugusse Compact」と名付けられたフィルムスキャナーの「Gugusse」とは、フランス語で「かなり薄っぺらな」という意味だという。映画フィルムをデジタル化する3Dプリント製デバイスの特徴を的確に表しているとして名前に付けたようだ。

Gugusse Compact

カナダのモントリオールにあるミュージアムから「16mmフィルムをデジタル化できないか」と依頼されたDenis-Carl Robidoux氏は、ボランティアとしてGugusse Compactの前身に当たるデバイスを作成した。そのデバイスを改良したものがGugusse Compactだ。

Gugusse Compactのハードウェアには、Raspberry Pi 4 B+とRaspberry Pi HQ Cameraを使用している。8mmフィルムから35mmフィルムまで、さまざまなフォーマットの映画フィルムをスキャンして取り込みデジタル化できる。

Gugusse Compact

当初はRaspberry Pi Camera Module v2を使用していたが、カメラセンサーに近い位置でのレンズ設計を前提としていたため、フィルムをデジタル化する際のマクロ撮影アプローチや代替レンズにはあまり適していなかった。しかし、Raspberry Pi HQ Cameraを使用することでRaspberry Pi Camera Module v2で生じていた問題が解決でき、4Kスキャンができるようになったとしている。

Gugusse Compact公式サイトでは購入部品リストや3Dプリント用STLファイル、作成手順のほか、カスタムPCB作成用ガーバーデータも公開されている。また、フィルムを実際にスキャンしてデジタル化する様子を収録した動画をYouTubeで公開している。

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