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廃水から生成した水素を燃料とするレーシングカーを製作中 イギリスの大学生チーム

英ウォーリック大学のWMG(Warwick Manufacturing Group)のエンジニアと学生は、2024年10月14日、「Waste2Race」と題したプロジェクトのもと、廃水から生成した水素を燃料とする水素自動車を開発していると発表した。

この水素自動車は、「Waste2Race Le Mans Prototype class 3(LMP3)car」と呼ばれる。燃料とする水素は、英Severn Trent Waterが試行している英Wastewater Fuelsの水処理技術の副産物を利用する。

車両は英Ginetta Carsが製作し、主要な部品には持続可能な材料を使用している。ビーツの廃棄物を材料にしたウイングミラー、100%バイオ材料によるステアリングホイール、事故車両から再利用されたバッテリー、廃棄予定や未使用のパーツなどがその例だ。

進捗としてシャシーは完成しており、パワートレインの製作が進行中だ。スーパーチャージャー付きV6エンジンは、特注のインジェクターで水素燃料に対応させた。前輪にはリサイクル磁石を使用したハブモーターを搭載し、制動時に回収したエネルギーをバッテリーに蓄積する。

計画では、2025年にプロジェクトを完成させ、大学と産業界で開発されている持続可能なコンセプトをプロモーションするためにこの車を使用する。さらに、ライフサイクルアセスメントを実施して、スピード記録だけでなく、持続可能性のレースもリードすることを目指している。

fabcross for エンジニアより転載)

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